オーストラリアン・ラブラドゥードルとFCHシステム提示書

FCHシステムの二次審査(面談)が終わると、だいたい一週間後くらいに結果がメールで通知されます。無事、二次審査をパスすれば、希望した条件になるべく沿ったオーストラリアン・ラブラドゥードル(以下AL)の提示を待つことになります。

FCHシステムの犬の提示について

犬の提示についてもメールで行われ、メールに「提示書」と「承諾書」が添付されてきます。これらの添付ファイルについてざっと説明します。

提示書の内容は?

犬の提示書に記載されている内容はおおむね以下のとおりです。

  • ALの近況写真
  • 名前
  • 性別
  • 毛質
  • 毛色
  • サイズと現在の体重
  • 現在の月齢
  • 特徴(元気、人懐っこい、大人しいなど)

「名前」はあくまで血統書上の名前です

「名前」とありますが血統書上のファーストネームなので、家で呼ぶときの違う名前をつけてあげることはまったく問題ありません。たまに「オスシ」みたいな珍妙な名前が付いていたりしますが、気にしないであげてください。

月齢が高いメリットもある

提示される犬の月齢は3カ月~12カ月齢までとなります。人によっては『なるべく小さい子犬のうちから家族に迎えたい』という気持ちがあるかもしれません。たしかに小さい子犬はやっぱり可愛らしいと思います。ですが、月齢が高く、ある程度大きくなってから家に迎える場合のメリットもあると、私自身の経験からは思っています。

私たち家族がマッチングでチョコに初めて会ったときには、生後4.5カ月でまだ小さい印象でした。その後、家族として迎えたときには生後6カ月ほどになっており、正直『え?この子がミニチュアなの?』というくらい、最初の印象からふたまわりほど大きくなっていました。

しかし犬舎で仲間と過ごした時間が長かったからか、ALの特性によるものなのかはわかりませんが、チョコは社会性がとても高く、散歩中など他の犬に吠えかかられてもまるで動じることがありません。ドッグランでもケンカになるようなことは一度もなく、自分から引くタイミングをよく心得ています。

あくまで個人の考え方しだいですが、今後十数年の歳月を一緒に過ごす家族になるんです。数カ月なんて誤差みたいなものだと考えた方がいいのではないでしょうか?

これは蛇足ですが、生後12カ月齢(1歳)までは指定のウェットフードを与える必要があり、これがなかなかのお値段設定になっています。注文も面倒くさいです。月齢が高くなって、このフードを与える期間が少しだけ短縮できたのも、ちょっとよかったかなと思います。

承諾書の内容は?

承諾書はその名のとおり、提示を受けたALの飼育を承諾するための文書です。「留意事項を守り責任を持って飼育する」という条件になっていますので、しっかりと実行しましょう。

なお、提示書を確認してからすぐに承諾書を返送する必要はありません。提示された犬と実際に会ってみたい、と思うのが普通ですよね。この実際に犬と会うことをマッチングと呼ぶのですが、マッチングした後に承諾書を提出する方が自然な流れだと思います。

でも、マッチングしたらまず間違いなくALにメロメロになってしまうと思います。私自身、マッチング当日に承諾書を提出しました。

特別な理由もなく提示を断るのはNG

そしてひとつ、重要な注意点があります。特別な理由もなく犬の提示を断らないでください。これは二次審査の際にも説明を受けますが、複数回犬の提示を断った場合はFCHシステムの利用を辞退してもらうことになります。

ただし、伝えていた優先事項と異なる場合はその限りではないはずです。私の場合はサイズ優先でしたが、初回の提示書で異なるサイズが記載されていたため、その旨を連絡し次の提示をしていただきました。写真ではとっても可愛い犬だったので、私としても泣く泣くの対応でした。

そうしたケースではなく、例えば事前に伝えた優先事項がサイズと性別だったのに、毛色が気に入らないからといって断る、というのはどう考えてもよくありません。写真でみた印象とマッチングで実際に会うのとでは全然違います。きっとよい方向に気持ちが傾くと思うので、迷ったらぜひマッチングまで進んでみてほしいと思います。

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