FCHシステムで提示されたオーストラリアン・ラブラドゥードル(以下AL)について、飼育の承諾書を提出すれば、後は契約と犬のファミリーへの引き渡しという段取りになります。
FCHシステムの契約について
保証金は振込か現金で支払う
FCHシステム契約の際には一定額の保証金(私の契約当時は12万円)を支払う必要があります。この保証金は契約当日に現金で持参するか、事前に指定口座に振り込んで支払います。なお、トラブルや過失がなくALが満6歳(生後72カ月)となり、契約満了となれば保証金は全額返金されます。
契約書の読み合わせ
FCHシステムの契約書はオス用とメス用がありますが、オス用の契約書は10ページ程度でした。契約の目的や用語、ALの所有者や飼い主の責任範囲などが記載されていますが、FCHのファミリーとなる我々にとって、とりわけ重要なのは「飼い主の義務等」という条項だと思います。そこには「繁殖用のALはとっても高価なので理解するように」という意味合いのことが一番最初に書かれています。また、飼い主の故意または過失でALの繁殖ができなくなった場合は損害賠償を請求されますので、肝に銘じておきましょう。
契約上、ALの「所有者」はブリーディングを行っている企業であり、「飼い主」がFCHファミリーです。契約書に記載されている飼い主の義務はきちんと果たさなければなりません。といっても難しいことは特になく、犬が健康的に毎日を過ごせるよう、食事や散歩、しつけや被毛の手入れ、寄生虫や病気の予防、といった飼い主として当たり前のことをすればよいだけです。
ALをおうちに連れて帰る
ALをおうちに連れて帰る際には各種注意を受けますが、どこかに寄ったりせずまっすぐ家に帰ります。少しでもALの負担を減らすために、渋滞を避けられる時間帯に帰るようにしてください。
生まれ育った場所からいきなり連れ出されることにより、犬にはかなり精神的・肉体的に負荷がかかっています。家に着いたときには相当疲れていると思うので、事前にサークルやベッド、トイレを用意しておいて、ゆっくり休ませてあげてください。
また、犬はクレート(キャリーケース)に入れて連れて帰ってきたと思いますが、この暗くて狭い空間が犬にとっては落ち着けたりします。犬も今まで入っていて、ここは安全だと知っているかもしれません。場所に少しずつ慣れてきて、自分からクレートに入るようであれば、そこで休ませてあげてもいいと思います。クレートをハウスとして利用することも普通にあります。なんにせよ、犬に無理をさせないことが大切だと思います。
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