FCHシステムにおいて、オーストラリアン・ラブラドゥードル(以下AL)の交配がどんな流れで実施されるのか記載していきます。
交配(ブリーディング)について
いつ頃から交配が組まれるか
うちの場合はオス犬ですが、1歳半ぐらいから交配に呼ばれるようになりました。人間の年齢に換算して20歳前後でしょうか。メス犬に関しては経験がないのでわかりませんが、母体の成熟を待ってからになりますので、やはり1歳半以降からといったところではないかと思います。
交配実施の連絡
交配の実施については毎回メールで突然連絡があります。連絡後、1週間くらいの猶予をもってブリーディングの施設へ連れていくことになります。
メス犬の場合は、ヒート(発情期)が始まったら速やかに施設に連絡し、今回の交配是非が判断されます。排卵予定までにはブリーディングの施設へ連れていくことになるはずです。
交配時期はメス犬のヒート(発情期)次第
メス犬のヒート(発情期)は年1~2回といわれますが、正確な時期は予測できません。ですので、オス犬が交配に呼ばれるのはメス犬の発情期次第、ということになります。施設側では交配の計画などは事前に作成されているはずですが、それが飼い主側に伝えられることはありません。
交配の頻度
オス犬の場合はおそらく年4~5回ほどは交配に呼ばれるのではないかと思います。だいたい3カ月に一回ぐらいのイメージです。あくまで目安なので、もっと短い or 長いスパンで呼ばれることも普通にあります。先にも書きましたが、あくまでもお相手のメス犬次第というところです。
メス犬の場合は出産から母体の回復もあるので、1~2年に一回が限度でしょう。以上のことからわかるように、オス犬は生涯のブリーディング回数が多くなりますので、施設に連れていくのがちょっと大変になります。
交配にかかる期間
オス犬の場合は交配の期間だけ施設に預けます。メス犬の排卵予定で複数回の交配を実施することになりますが、交配開始から1~2週間ほどで帰ってこられるはずです。
メス犬の場合は交配で受胎確認後、妊娠中はしばらくFCHファミリーの元で暮らします。犬の妊娠期間はだいたい2カ月ほどです。出産予定が近づいてきたら施設に連れていき、出産から子育てまで施設で過ごすことになります。
交配から除外される場合
FCHシステムを契約したものの、対象の犬が繁殖に適さないと判断され、契約が終了する場合があります。
ALに限らない話ですが、その犬種として求められる性質を血統としてつないでいくというブリーディングの目的上、遺伝性疾患や先天性の異常がある犬は繁殖には適しません。そのため、FCHシステムでも股関節・肘関節のレントゲンにて異常なしと判断されてから交配が組まれることになります。
逆にいうと、レントゲンで異常ありと診断された場合は、その時点で繁殖犬の候補から外れます。その場合、所定の手続きや去勢・避妊手術を経て契約終了となります。保証金は返金され、対象ALの所有権は飼い主に移転します。
交配についての禁止事項
交配の予定や交配相手、出産頭数といった交配に関する情報を、SNSやブログなど不特定多数が閲覧できる媒体で、飼い主が公開することは禁止されています。理由としては「適切な飼育と繁殖」という目的の障害になるからです。これが守られないと、ALの販売や他のFCHファミリーへのトラブルにつながることになりかねません。
オス犬の場合は「〇月×日に交配に呼ばれた」、メス犬の場合は「〇月×日にヒートが始まった」といったことだけでもダメなので注意が必要です。きちんとFCHシステムの目的を理解して、節度をもって対応しましょう。
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