オーストラリアン・ラブラドゥードルのフードと体型管理の話

オーストラリアン・ラブラドゥードル(以下AL)のフードと体型管理の話をします。ただし、それぞれの犬によって個体差があり、事情や体質が異なったりします。あくまでも我が家での経験に基づいた記載である点をご承知おきください。

フードについて

フードの与え方

基本的には1日に必要なフードの量を2回(朝・夜)に分けて与えます。ただし、空腹や過食によって頻繁に吐いてしまうような場合は、与える量や回数の調整を検討してみましょう。

個人的な経験からですが、まずは規定量の上限くらいを与えることをすすめます。残すようなら減らせばよく、必要量が不足するよりもマシです。

それはなぜかという経験の話をすると、規定量の真ん中くらいの量を与えていたところ、便の状態に問題はないものの体重が減ってきてしまったのです。

あまり規定量にはとらわれず、毎日のウンチの状態や体重の推移、後述のBCS(ボディ・コンディション・スコア)を確認しながら、給餌量を調整していくのがよいです。

フードの選び方

毎日与えるフードをどのような基準で選ぶかは悩ましいことだと思います。色々な考え方がありますし、私自身も相当悩みました。ある基準に対する肯定・否定の意見を調べた上で、私は次の事柄を重視して選びました。

  • 原材料が明確(~類・等、といった記載がない)であること
  • 肉類の副産物(バイプロダクツ)や4Dミートが使用されていないこと
  • 化学合成物質(酸化防止剤、防腐剤、着色料、香料など)を添加していないこと
  • 消化吸収効率が高く、カロリーの摂取効率がよい

まず、上3つの基準を満たしていない食事を私は食べたくありません。よくわからない原材料、病気で死んだ動物のクズ肉、人体に悪影響を及ぼす可能性のある化学合成物質を、自分の食事に取り入れたいと思うでしょうか?

私が食べたくないものを犬に与えることはできません。

最後の消化吸収効率については、品質を確保した上でコストパフォーマンスも高めてほしいという要望です。毎日与えるものなので、無理のない金銭負担に抑えてほしいです。

以上の基準から私が選んだのはFINEPET'Sドッグフード です。これまでこのフードは一度も残したことがなく、病気もなく健康でいてくれています。これ以上は特に望むこともありません。

グレインフリーじゃなくていいの?

グレインフリー(穀物不使用)にこだわる必要はないと個人的には思っています。

グレインフリーのドッグフードでよくみかける主張として、
「犬はアミラーゼという酵素を持っていない。そのため穀物を消化できない」
といった内容を堂々と記載しているサイトがありますが、そんなものは商品を売りたいがための方便です

上の記述を修正すると、
「犬はアミラーゼという酵素を【唾液に】持っていない【が膵液には含まれる】【しかし生の】穀物を消化できない」
となります。テストでは0点ですね。

肉食のオオカミと雑食のイエイヌは似て非なる生物です。犬の膵液にはアミラーゼがちゃんと含まれており、加熱してアルファ化したデンプンであれば消化は容易です。生のコメを食べたら人間だって消化できませんよね?それに穀物はダメだといっておきながら、イモやマメは平気で使っているのも意味不明です。

あくまで上記は一例ですが、都合のいいように捻じ曲げられた内容が、あたかも真実であるかのように紹介されているのが現実です。なにが正しいのか見極めるようにしましょう。

もちろんグレインフリー自体が悪いわけではないですが、本当に大切なのは愛犬の体質に合ったフードを与えることです。そこにグレインフリーというひとつの選択肢がある、というだけのことだと思います。

毎日のウンチのチェック

ウンチが健康のバロメーターなのは犬も人も一緒です。毎日の排便状態から、フードの与え方に問題ないかチェックすることが大切です。

ウンチがほどよい固さと太さである

フードの与え方には問題ないと思われます。グッドウンチです。

ウンチのきれが悪く、柔らかすぎたり液状でつかめない

フードを与える量が多すぎだと思われます。一回に与える量を少しずつ減らして、ウンチの様子をみていってください。

ウンチの量が少ない、ウサギの糞のようにコロコロしている

フードを与える量が少なすぎだと思われます。一回に与える量を少しずつ増やして、ウンチの様子をみていってください。

体重・BCS(ボディ・コンディション・スコア)のチェック

成長とともに理想体重は変わります。体重は変わってないけど、いつの間にか痩せ気味になっていた、なんてこともあります。

ALは被毛が厚いので、見た目では体型がちょっとわかりづらいところがあります。よく身体を触ってあげて、脂肪のつき方や身体のラインをチェックしてあげてください。

具体的には、BCS(ボディ・コンディション・スコア)の3が理想的です。

出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」

簡単にいえば、「適度に脂肪がのっている肋骨にさわれて、腰にくびれがある」状態が理想だということです。

最後に

ALに限らず犬が健康的に幸せな生涯を送るためには、飼い主がしっかりとした知識をもち、犬とコミュニケーションをとっていくことが大切です。

犬は話ができないので、人間になにかを直接伝えることはできません。しかし、飼い主ならば犬との散歩やふれあいで、犬からのメッセージを聴けると思います。

犬が健康なら飼い主もうれしいです。犬が必要としていることはなんなのかを見極めて、犬と人間が共に幸せに暮らせるようにしたいですね。

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